完結から20年以上経った今さらですが、福本伸行の麻雀漫画「天 天和通りの快男児」を読みました。
第1巻から天の麻雀に驚きましたが、麻雀漫画はイカサマがあると奇想天外で面白いんだと痛感しました。
麻雀漫画をしっかり読むのは初めてでしたが、1つ感じたのは麻雀には流れがあるということです。
オカルトを信じない計算した論理詰めの麻雀をする人もいますが、天の麻雀には配牌やツモの時に確実に流れがありました。
これは実際に麻雀をやる俺でも感じることはあったので、それを明確に漫画で描かれるとやっぱり流れってあるんだなって改めて思いました。
そしてこの漫画は、まるで人生の教科書のような作品でした。
特に最後の3巻は麻雀をしておらず、最終巻までは赤木しげるとの最終面談が描かれていたのですが、そこで人生の終わりを迎えようとしている赤木しげるの言葉は深くて考えさせられるものがありました。
特に最終巻で赤木しげるとひろゆきとの会話が心に響きましたね。
「考えるな。負けの可能性なんて」
「もっといい加減になればいいのだ」
「真面目であることは悪癖だ」
「そんなに悪いかな?傷つくって」
「傷つきは奇跡の素、最初の一歩となる」
「ハナから勝つ人、負ける人なんていないんだ」
「自分が勝てないなんて決めるなよ」
「いいじゃないか、仮に負けても」
「何かをして、それが失敗に終わってもいい」
「振り回されてきた。そのまとも、正しさに」
「気持ち悪いじゃないか、正しい人間、正しい人生なんて」
「ダメ人間になっていい」
「もう漕ぎ出そう、いわゆるまともから放たれた人生に」
「誰だって成功したい。金や地位や名声に憧れるが、それは人生そのものじゃない。人生の飾りに過ぎない」
「ただやること、その熱、行為そのものが生きるってこと。実ってやつだ」
「いいじゃないか、三流で」
「失敗を恐れるな」
という言葉を残していました。
読んでて胸にぐさぐさ突き刺さりましたね。
俺も枠に囚われず失敗を恐れず生きようって思いました。
どうせ人間はいつか死ぬんですから。
天は麻雀に関係なく、みんなに読んでほしい人生の教科書のような内容になっていました。
続けてこれから漫画「アカギ」も読んでみようと思います。